国際協働のヒント

人称代名詞から見えるジェンダー意識

2025.08.15

ロサンゼルスの関係者とメールをしていると、メールの署名欄に「(she/her)」「(they/them)」といった人称代名詞(ジェンダー代名詞)が記載されていることがありました。
こうした表記は、自分の性自認やジェンダーアイデンティティを明示し、相手にも正確に理解してもらうための配慮として自然に行われているようです。具体的には以下のような署名です。 

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NCAR Hanako (she/her)
Curator
National Center for Art Research
Chiyoda-ku, Tokyo, Japan
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日本では性別に関係なく、『様』や『さん』といった敬称を使うので、このような人称代名詞の使い方は貴重な学びでした。人権への配慮や、性別について決めつけないという意識的な選択を反映しており、ジェンダー・アイデンティティへの高い意識がうかがえます。

人称代名詞を表明している相手に対してその代名詞を用いたり、自身のメールの署名欄に人称代名詞を記載したりすることで、相手との円滑なコミュニケーションにつながります。 

Point!

人称代名詞の共有は、多様性への理解と尊重を示すシンプルな一歩。