日本国内の若手キュレーターを対象に公募を行い、3名の育成対象キュレーターを選出。オンラインミーティングでキュレーターとメンター全員が集まり、それぞれの専門性や関心をもとにマッチングを検討。見留さやかさんは、リスボンのCAM - グルベンキアン・モダンアートセンターと協働することが決定しました。
制作プロセス
出発点
2024.08
2024.12
見留さんはメンターの片岡真実さんと共にリスボンを訪問し、会場となるCAMを視察。担当キュレーターのベンジャミン・ウェイルさんと、オーディエンスの傾向や展示の方向性などについて意見交換を行いました。
2025.01
帰国後、見留さんはCAMで展示する候補アーティストを検討。ベンジャミンさんに提案するために英語で資料を作成し、片岡さんからの助言も踏まえ、プレゼンテーションを準備。
2025.02
ベンジャミンさんとのオンラインミーティングを設定し、見留さんから日本の新進アーティストを複数名提案。数回にわたるミーティングで議論した結果、青柳菜摘さんが育成対象アーティストに決定しました。
2025.03
青柳さんと見留さんの顔合わせ兼ミーティングを都内で実施。ポルトガルの歴史や文化を学ぶ勉強会を行いながら、リサーチで訪問する場所を検討しました。
リサーチする
2025.05
青柳さんと見留さんは14日間のポルトガルリサーチを実施。リスボン、ポルト、コインブラ、ファティマ、カスカイスなど複数都市を訪問しました。リスボンではベンジャミンさんの案内のもとCAMの館内を視察。展示場所検討のために何度かCAMを訪れ、時間をかけて館内や周辺の環境を視察しました。
北大西洋に続くテージョ川を臨む。大航海時代にはここから多くの船が出港した。
ポルトガルの民族歌謡「ファド」についてもリサーチ。初期のファドの録音を発見。
ポルトガル国内に多数ある公共の洗濯場。現在でも使われている場所がある。
プランを検討する
2025.06
東京の国立アートリサーチセンターにて「第1回JUMP Meetup」を開催。青柳さんと見留さんは、ポルトガルリサーチの報告に加え、映像作品やサウンドインスタレーション、ほかにもさまざまな仕掛けを通じて、観客に体験と対話を促すアイデアを共有しました。4名のメンターからはそれぞれの経験に基づくフィードバックが寄せられました。
第1回 JUMP Meetup のレポート記事はこちら
2025.08
青柳さんと見留さんは、ポルトガルと日本をつなぐ作品プランを検討するため、山口市、萩市、周防大島で4日間のリサーチを敢行。山口情報芸術センター[YCAM]のスタッフと、制作に関する技術的な打ち合わせも行いました。
石を熱して蒸気・熱気で体を癒す「石風呂」
YCAMのラボを見学し、機材などを紹介
2025.10
現在進行中です。
