国際協働のヒント
海外でのリサーチスケジュールを組む際には、日程と時間に余裕を持たせて計画することが大切です。多くの場所を効率よく回ろうとして予定を詰め込みがちですが、現地では思いがけない人との出会いや、予定外の場所を訪れる機会に恵まれることもあります。
たとえばリスボンでは、予定していた担当者との打ち合わせに加えて別のキュレーターとも話す機会ができ、地域の文化や現地アーティストに関する情報を得ました。シドニーでは偶然が重なり、現地で活動する日本人アーティストに直接話を聞く機会に恵まれました。さらにロサンゼルスでは、訪問したアーカイブ施設所長が日本語に堪能で、所蔵資料について詳しい説明を受けることができました。
こうした出来事は、当初の計画にはなかった視点や情報をもたらし、リサーチの幅を広げるきっかけとなります。また、連絡先を交換しておけば、帰国後に追加の質問をしたり、次回の訪問に向けて相談したりすることも可能です。
さらに、国や都市によって交通事情は異なるため、移動時間にも余裕を見ておく必要があります。予定を詰め込みすぎず、余裕のある行程にすることで、予期せぬ機会をいかせるだけでなく、より充実したリサーチにつながります。
Point!
海外でのリサーチは、臨機応変に対応できるスケジュールを組む。
